怒濤の年末進行の中、小さなオフタイムを見つける。
ずっと気になっていたあのお店に行こうと、赤い車で向かう。行き先は、赤がテーマカラーの素敵なお店「アルベロ ロッソ」。
京都市北区にあるこのお店は、プリザーブドフラワーデザイナー 赤木由佳さんの手から生まれるお花達でいっぱい。
お店に入ると、福嶋功さん(ゆらぎの和紙照明作家)とのコラボ作品「和紙あかりプリーム」に出迎えられる。

他には、クリスマスにふさわしいファー使いのアレンジや、かわいいトルソーのワイヤーに入ったカラーのアレンジ。パーソナルカラーでお願いすると、大事な宝物になりそう。
お正月にふさわしい、和のアレンジも。
特に、目を引いたのは、コレ。
鮮やかなブルーのお花のバックのゴールド使いは、エレガントな中にも太陽神アポロンをイメージさせる、静かなエネルギーを感じさせる。
いいなあ。こんなアレンジを飾れるよう、来年は書斎も整理整頓しよう。
そう考えながら店内を見回すと、
ケーキに見立てたユニークなアレンジを発見。
ちょうど、大先輩の個展(陶芸家)が近々開催されるタイミングだったので、チョコレートケーキ(お花です!)を購入。出かけて来て良かった☆
アルベル ロッソさんでは、普段から教室も行われており、しかもそれがとても良心的なお値段。1レッスンずつ、都合のいい日を予約することができるのも、うれしい。
実は赤木さんのお店を以前から拝見したいと思っていたのには、理由がある。
それまでプリザーブドフラワーと聞くと、「生花を加工して長期間保存できるようにした花材をアレンジ」という程度の知識しかなく、ギフト展などで見かけるようなあらかじめ用意された専用のポットや額縁にお行儀よく生けられたものしか見たことがなかった。
けれど、ご本人にお会いしたり、ブログでの作品を拝見するうちに、定型のアレンジとは違うオリジナルを創作できる方なのではとひそかな期待を持っていた。
そして、その直感は正しかった。
幼少よりいけばなに関わってきた赤木さんのアレンジの前では、生花か、プリザーブドフラワーかという枠組みはどうでもよくなってしまう。
なぜなら、そこでは「空間が主役」「見る人が主役」であるようにと願う、創り手の心が感じられるからだろうと思う。
ものづくりをしていて、悩みのない作家はおそらくいない。
とりわけ、それが手から手へと受け渡される贈るシーンにあっては
「これは気に入ってもらえるだろうか」
「お客様の気持ちが受け取った人にちゃんと伝わるだろうか」
「このお花を手にしたお客様が胸を張って先様に『おめでとう』と祝福できるだろうか」
と、小さな不安と、つくりあげた達成感とが絶えず交互に行き来するだろう。
そして、小さな不安をきれいさっぱりと打ち消してくれるのが、贈り手からの「喜んでもらえました」という一言だ。
何派にも属しない赤木さんにとって、贈り手の笑顔と感謝のことばが最上級のギフトなのだろうと想像する。
プリザーブドフラワーと出会って、5年。水を必要としない、生け花の制約から解き放たれたこの世界で、赤木由佳さんの手から生まれる作品たちは、これからもきっと自由で新しい表情を見せ続けてくれる。
0 件のコメント:
コメントを投稿